STAMマウスを用い、D-アロース及びビタミンE投与によるNASH発症予防効果の作用機序の解明を試みた。さらに、これまで投与効果を示してきたD-アロース、ビタミンE、ロイシンやイソロイシンについて、同時投与による併用効果を検討した。 作用機序の解明では、網羅的な代謝関連遺伝子解析を試みた結果、Serum Amyloid A1の遺伝子発現量が大きく変化し、D-アロース投与による影響が観察された。一方、各種栄養素の併用効果は観察されなかった。加えて、直近の結果では、STAMマウスは発症程度が安定せず、また死亡個体も散見するなど、モデル作製に問題があり、これを解決したうえで再検討すべき結論された。
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