| 研究課題/領域番号 |
26350164
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| 研究機関 | 帝塚山学院大学 |
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研究代表者 |
吉本 優子 帝塚山学院大学, 人間科学部, 准教授 (40255914)
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| 研究分担者 |
吉田 大介 大阪市立大学, 人文社会系研究科, 准教授 (00555344)
中野 秀男 帝塚山学院大学, 人間科学部, 教授 (40093439)
梅本 真美 帝塚山学院大学, 人間科学部, 助手 (40625464)
奥田 豊子 帝塚山学院大学, 人間科学部, その他 (90047308)
片井 加奈子 同志社女子大学, 生活科学部, 准教授 (90325291)
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| 研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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| キーワード | 食品重量 / 重量見積り / ３次元表示画像 / 実寸大表示 / ｅラーニング / ICT(情報通信技術） / 栄養士 |
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| 研究実績の概要 |
食品重量見積力習得のための教育プログラムとして，2種類の3次元表示画像それぞれのｅラーニングシステム（画像表示を実寸大表示に補正するプログラム機能導入）を開発し，その有効性を検討した．
複数大学の管理栄養士課程生を教育介入群（2次元表示画像（51名）と2種類の3次元表示画像学習コース（360度立体回転画像（53名）と360度立体画像（55名））と対照群（81名）に分け，教育介入群のみが6週間の食品画像重量の見積り教育と教育前後の食品画像（31品目）重量の見積りテストを実施した．両群は教育前後に計画的行動理論に基づいて作成した質問紙調査（重量見積り意識や行動等）と教育後の重量見積スキル習得度調査（食品画像重量から実物の食品重量の想定と実物の食品（31品目）重量見積り）を行った．質問紙調査と食品画像と実物の食品重量見積力の結果から，3次元表示画像利用のｅラーニングシステムの教育プログラムとしての有効性を評価，検討した．重量見積力は，見積り誤差率（（重量見積値－重量実測値）/重量実測値×100）の絶対値(%)から検討した．事前質問紙調査項目の因子分析結果から，5因子（第1因子：教育訓練への意見，第2因子：モチベーション，第3因子：食への関心，第4因子：行動意図，第5因子：行動へのコントロール感）が抽出された．両群の各因子の下位尺度得点を算出し，学習効果を検討した．
学習後，教育介入群の全食品画像の見積り誤差率は，学習前より有意に低値になった(p<0.01)．表示画像形態別間の重量見積り誤差率には有意差がなかった．学習後，教育介入群の各因子の下位尺度得点が対照群より有意に高値であったのは，行動意図であった(p<0.05)．食品画像重量から実物の食品重量の想定は難しかった．実物の食品重量の見積り誤差率は，教育介入群のほうが有意に低値であった．ｅラーニングシステムの有効性が確認できた．
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題は，本年度（H27年度）の研究計画通りに実施ができているため．
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| 今後の研究の推進方策 |
次年度（平成28年度）は，まず最初に，調査対象者に実物の食品重量の見積り訓練を行ってもらい，食品重量の見積りの認識化を図る．そして，調査対象者に本年度に利用した実寸大表示の2種類の3次元表示画像それぞれによるｅラーニングシステム（画像表示を実物大に補正するプログラム機能導入）を学習してもらい，ｅラーニングシステムの有効性を比較検討する．調査対象者を教育介入群（2次元表示画像と2種類の3次元表示画像の学習コース）と非教育介入群に分け，本年度（平成27年度）と同様に一定期間の教育訓練を行い，本年度（平成27年度）の解析結果から修正した質問紙調査（事前・事後，重量見積り意識や行動などの質問項目）および重量見積力試験を行った結果から，見積力に影響する要因分析を行い，3次元表示画像を利用したｅラーニングシステムの教育プログラムとしての有効性を評価，検討する．調査対象者は，本年度（平成27年度）に調査を実施した大学を含んだ複数の大学の管理栄養士課程生を予定している．最終的には，教育プログラムとしての有効性を総合評価し，ＩＣＴ活用の食品重量見積力習得のための教育プログラム構成の指針を明らかにする．研究代表者の所属機関が変更したことに伴い，昨年度と同様の調査対象者人数を確保することが難しいことが想定される．
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| 次年度使用額が生じた理由 |
研究分担者は，食品画像を保存する外部メディアを購入する予定であったが，研究分担金範囲内で購入ができなかった．
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| 次年度使用額の使用計画 |
食品画像を保存する外部メディアの購入を予定している．
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