日本の福岡と中国の上海の保育所幼児の生活習慣、排便習慣、食習慣の実態について、科学的指標となる腸内細菌叢を用いて評価した。日本の幼児の栄養摂取は、脂質、食塩の摂取量が高く、カルシウムやビタミンAは性別、年齢別において食事摂取基準の基準値より不足していた。腸内細菌叢の割合は、BifidobacteriumやLactobacillales目でそれぞれ個人差があることが示唆された。中国の幼児の栄養摂取は、食塩相当量が少なく、エネルギー、脂質は高い数値を示し、食物繊維については摂取が不足していた。腸内細菌叢については日本の調査結果と同様に個人差があることが明らかとなった。
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