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2014 年度 実施状況報告書

地域食材を生かした合併症予防のための糖尿病食(低AGE食)レシピの開発と効果検証

研究課題

研究課題/領域番号 26350178
研究機関独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター)

研究代表者

鋤納 心  独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (30645734)

研究分担者 坂根 直樹  独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長(予防医学) (40335443)
津崎 こころ  独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (80450881)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード終末糖化産物 / AGEs / 糖尿病 / 生活習慣病 / 食事指導
研究実績の概要

食後高血糖や血糖変動が酸化ストレスを増大させ,動脈硬化を促進させることが我々の研究を含め多くの報告がある.また,糖尿病患者の血中の終末糖化産物(AGEs)が糖尿病合併症リスクを増大させることが注目されている,しかし,食品に含まれるAGEsが糖尿病患者にどのような影響を与えるかについては未知数である.
本年度は,肥満女性における終末糖化産物(AGEs)に及ぼす要因について検討を行った.対象は女性26名(51±8歳,28.6±3.3kg/m2)の肥満者で,除外基準は糖尿病に罹患している者,喫煙者,多量飲酒者(日本酒換算3合以上/日),妊娠・授乳中の者などである.測定項目は,身体計測(体重,BMI,ウエスト周囲径,血圧等),血液検査(血清脂質,肝機能,PAI-1,HbA1c等),血中AGEs(分光蛍光分析法),食事調査(秤量法で3日間の食事記録)である.ベースラインにおいて,血中AGEsとの単相関を検討した.各種項目では,体重,BMI,ウエスト周囲径に相関はみられなかった.血液検査では,TG(r=0.441,P=0.02),GOT(r=0.425,P=0.03),γ-GTP(r=0.437,P=0.03)で正の相関がみられた.各種栄養素では,エネルギー,タンパク質,脂質,炭水化物,ビタミンA,ビタミンD,ビタミンEに相関はみられず,ビタミンB1(r=-0.398,P=0.04)で,負の相関がみられた.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

肥満女性における終末糖化産物(AGEs)に及ぼす要因について検討を行った結果,ベースラインにおいて,血中AGEsとTG,GOT,γ-GTP,ビタミンB1が関連していた.
しかし,当初の糖尿病食のデータベース作成には至っていない.

今後の研究の推進方策

来年度は引き続き,肥満女性における終末糖化産物(AGEs)と食事の要因について検討を行う.その上で低AGEs食に注目した各要因の検討と,糖尿病食のデータベース作成の準備を行い,併せて食事調査票の開発を進めていきたいと考える.

次年度使用額が生じた理由

昨年度に引き続き,肥満女性における終末糖化産物(AGEs)と食事の要因について検討を行い,低AGEs食に注目した食事要因の検討と糖尿病食のデータベース作成の準備を行う.

次年度使用額の使用計画

データ入力や調査補助,レシピ開発にかかわる人件費,成果発表にともなう旅費等に使用する.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 肥満女性における終末糖化産物(AGE)に及ぼす要因の検討:減量との関連を含めて2014

    • 著者名/発表者名
      鋤納 心
    • 学会等名
      第35回日本肥満学会
    • 発表場所
      シーガイアコンベンションセンター
    • 年月日
      2014-10-24 – 2014-10-25

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公開日: 2016-05-27  

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