研究課題/領域番号 |
26350183
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
伊藤 伸英 茨城大学, 工学部, 教授 (70203156)
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研究分担者 |
伊藤 吾朗 茨城大学, 工学部, 教授 (80158758)
小林 純也 茨城大学, 工学部, 助教 (20735104)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 工学教育 / ものづくり / 児童 / 大学生 |
研究実績の概要 |
本課題は,児童のものづくり離れ科学離れを打開すると同時に大学生のコミュニケーション能力向上を目的として,工学系大学生の自律型ものづくりシステムを付加した“手・頭・心を融合させた児童のための工学的グループものづくりシステムの構築”を行う.本プログラムは,児童のグループ活動により,工学製品(車など)の製作を行い,手や頭を使ったものづくりの体験とグループ活動による協調性やリーダシップなど心の体験を融合させたものである.また,大学生の自律型ものづくりは,大学生が児童に対するものづくり教室を企画・運営することで協調性,問題解決能力,コミュニケーション能力などの技術者として必要なスキルの向上を目指すものである.提案するプログラムは,児童のものづくりに対する興味や関心を喚起させるとともに大学生に対するコミュニケーション能力向上を同時に行うことを特徴としている. 本年度は,グループものづくりシステムとして“ワンダー遊園地”の構築を行った。本プログラムは、児童がイメージした作品を3Dプリンタで手に取れるものに変換し、それららを組み合わせて,夢の遊園地を作るグループものづくり教室である.イメージを形にする面白さやみんなで作る楽しさを伝えた。また、高学年用ものづくりとしての乾電池車両用の充電システムの改良を行った。その他,3D-CADと3Dプリンタを用いたお菓子作りの道具(クッキーの型抜き)を実施し、最新のものづくり技術を体験する取り組みや,近隣の学習センターとともに、児童を対象とした理科体験教室や科学の面白さを伝える活動を行った.これらの取り組みについて学会で報告を行い,教育システムの効果について議論を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は,小学生低学年に対するグループものづくりとして“ワンダー遊園地”のプログラムを検討し実践した.児童のイメージを3Dプリンタで具体化することができ,さまざまな部品製作に活用できることを確認した.児童の満足度も高く好評であった.また高学年に対するグループものづくりに関して,乾電池車両用の充電システムの改良を行い,安全に稼働することを確認した.これらの取組みを学会で報告することで深い議論をすることができた.これらを総合して,本研究は順調に進展していると評価する.
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度に構築したグループものづくりを実施し,問題点の洗い出しと修正を行う.また,個別ものづくり教室を実施し,ものづくりのベースとなる科学知識の重要性を学習できるようにする.さらに多くの児童にものづくりの楽しさを伝えるために出張ものづくりシステムの構築を進め,広くものづくり教室の開催ができるようにする.また,これらの成果をまとめ,学会で発表を行う.
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次年度使用額が生じた理由 |
本年度の報告書の製本が,次年度に繰り越したため.
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次年度使用額の使用計画 |
本年度の報告書の製本に使用する.
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