研究課題/領域番号 |
26350187
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
松崎 清司 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 技術専門職員 (10376874)
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研究分担者 |
畠山 温 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70345073)
三沢 和彦 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80251396)
太田 寛人 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (60546985)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 科学教育 / 学生実験 |
研究実績の概要 |
科研費より補助した自由課題実験(責任者太田)において以下のような成果を得た。自由課題実験の参加学生3年生が第4回サイエンスインカレ(神戸)でポスター部門一位、独立行政法人科学技術振興機構理事長賞を受賞した。また、電気通信大学パスポートプロジェクトと東京農工大学SAILプロジェクトの間で行われた第3回学生自主研究大学間連携発表会(農工大工学部)で、3年生、2年生が、それぞれ、総合優秀賞をもらい、ほか、多数が、グッドジョブ賞、課題やりこみ賞、テーマ探究賞、プレゼン熟達賞などの賞を頂いた。 科研費より補助された3年の学生実験において以下のような成果を得た。開発責任(松崎)、3年実験の熱力学実験の開発のため、スターリングエンジンの改良の手始めとして、ナリカ製のデモスターリングエンジンの回転具合をNF回路設計のデジタルロックインアンプで測定した。その報告を平成26年度の東京農工大学工学府技術部の研修発表会で発表を行った。題目は「Wave Form Modulation in Demo Stirling Cycle」である。研修報告書に掲載される予定である。 また、畠山が、ビー玉スターリングエンジンの学生の自主作製をテーマにし、指導に加えた。三沢が、計測制御の講義で、費用を用い、学生に自主的な、実験指導を行った。 畠山、松崎が、学期ごとの終わりに、自由テーマ設定型の物理学実験種目である熱力学実験の学生の意識改革のアンケート調査を行った。あと、3年間かけてまとめる予定でいる。12月の3年実験発表会におけるアンケートで、熱力学実験のテーマ履修学生が、質疑応答において、高い評価を得た。物理システム工学科の学生として、考えながら、実験を行うこと自身に拒否反応はなく、実験自体を楽しみながら、自らの意見で実験を開発、研究していることが、明らかになってきた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
自由課題実験(責任者太田)に関して、指導した学生が、種々の成果を上げ、自分で考え、実験するスタイルが、浸透しつつある。また、3年実験で、畠山が、スターリングエンジンを用いて、学生と相互にディスカッションしながら、学生実験を進める実験形式を確立しつつある。松崎、三沢が次年度以降の、実験開発を徐々に行いつつあり、おおむね、順調に推移している。また、学科全体が、この研究を受け、実験の全体改革を行いつつあり、この研究が、非常に良い影響を与えている。
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今後の研究の推進方策 |
自由課題実験責任者が太田より、秋葉に代わったが、今までの成果を維持しつつ、今年度も、学生に考えさせる実験を開発検討していく。また、熱力学実験(畠山)の3年実験のアンケートより学生が、自分で考えるスタイルを、基本的に理解しながら、進めていて、それを好んでいる学生が多いことが分かっている。学生により自由度を与え、自分から動くスタイルを進展させる。2年実験の光学実験の準備を進め、28年度より実験の導入に向けて準備していく。
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次年度使用額が生じた理由 |
学部学生の有志が主体となって実験でもちいるスターリングエンジンの改良に着手したが,計画段階で時間がかかり,予想していた経費より少ない執行となった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度も繰り越した研究費を使い引き続き実験に用いるスターリングエンジンの改良を進めるので,研究全体の進行に問題はない。
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