研究課題
平成28年度においては,4回のミーティング,学会での発表,また,昨年度(イギリス・フランス)に引き続き,海外調査(ドイツ)等を実施した。平成28年度の研究実績の概要を示すと,以下のようである。①文系学部におけるデータ分析に必要な数学基礎力の明文化・水準化においては,経済学・ビジネス・統計学等における数理的内容が,数学や統計学の内容とどのように関連しているかを探る方法について再度,検討し,具体的に用語を抽出し体系化を図った。具体的には,各分野(ミクロ統計,マクロ経済学,経済統計,ビジネス,統計学,ICT活用等)に含まれるデータ分析に関する数学的内容を収集・分析し,全員で再検討・考察しながら,各々の分野の内容や項目が,統計学及び数学における,どの内容に対応しているかを関連・対応付けるための作業を進めた。②海外調査においては,研究代表者と分担者(1名)が,ドイツ(カッセル大学,トリア大学,ギムナジウム,ハイデルベルグ大学)を訪問調査し,その教育制度や教育における実情について,後期中等教育と大学との接続及び,その質保証の観点から,数学がどのように位置付けられているかを調査した。またギムナジウムでは,実際の授業の様子を知ることができた。③大学における数理的活用能力を高めるための,データ分析及び数理的教育のカリキュラムを考え,事前教育,初年次教育,必修科目または選択科目及び,学年配当等でどのように位置付ける事が最も有効かを検討した。位置付けた場合の習熟度を配慮し,順次性を持たせ,できるだけ多くの学生が履修できる形を目指して具体的な講座を検討した。④①と,昨年度出版したテキストを基に,ICTを活用した教材の開発や実践授業を実験的にいくつか行い,検討した。⑤以上を踏まえ,3年間の研究成果をまとめ,全員で報告書を作成することとした。
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すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 3件) 図書 (1件) 備考 (1件)
日本数学教育学会高専・大学部会論文誌
巻: Vol23 No.2 ページ: 103-114
数学教育学会2017年度 春季年会予稿集
巻: - ページ: 156-158
巻: - ページ: 212-214
数学教育学会誌
巻: Vol.58. No1.2 ページ: 印刷中
数学教育学会誌夏季研究会予稿集
巻: - ページ: 21-24
数学教育学会2016年度秋季例会予稿集
巻: - ページ: 68-70
千葉県地方自治研究センター自治研ちば
巻: 21 ページ: 34-38
科学教育研究
巻: Vol.40 No.2 ページ: 198-208
数学教育
巻: 98巻7号 ページ: 20-23
http://smori-kaken2014.sakura.ne.jp/