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2016 年度 実績報告書

モロッコ産ゴニアタイト化石の分類学的研究と教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 26350205
研究機関名古屋芸術大学

研究代表者

東條 文治  名古屋芸術大学, 人間発達学部, 准教授 (50422704)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード理科教材 / 化石教材 / 示準化石 / 実物化石
研究実績の概要

平成28年度は、前年度の調査において、教材に適した分類群の化石を産出する露頭として絞り込んだ地域で、教材用の化石試料の採集を集中的に行った。調査を行ったモロッコ、エルフード周辺の露頭では、頁岩の中からデボン紀のゴニアタイト化石が多数産出し、3次元形態の保存が非常に良く教材に適したものから、圧密を受け割れ目を伴ってつぶれたもの、完全に平たい形状までつぶれているものなど、さまざまな保存状態の化石がほぼ同一層準から産出することがわかった。さらに実物化石を用いた示準化石の学習教材として、ゴニアタイト同定のための図鑑や化石が生きていた時代を示すレンジチャート、化石が産出する地層の視聴覚教材等の作成を行った。また平成28年度のモロッコにおける海外調査では、化石産地エルフード周辺での化石産地調査を行っただけでなく、マラケシュにある大学(Cadi Ayyad University)のKhadija El Hariri 氏やラバトにあるエネルギー鉱山省のSaid Ismail氏と教材開発について協力をいただくことができたことも大きな成果である。モロッコから産出する化石は、脊椎動物化石だけでなく、ゴニアタイトなどの無脊椎動物化石についても量によっては海外への持ち出しが禁止されている。今回、実物化石教材用試料として採集したものについては、問題なく教材に使用してよいことを確認するとともに、現在モロッコ、ラバトで建設中の自然史博物館での教材を使用した教育活動などについて話をすることができた。また、それとは別に平成29年度オープン予定のエネルギー鉱山省内に建設された自然史博物館の視察もさせていただいた。今後には、モロッコで採集した実物化石を用いた示準化石の教材について、国内外の自然史博物館や小中学校での活用を展開していきたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] 示準化石教材に使用するゴニアタイト化石の分類群について2017

    • 著者名/発表者名
      東條文治・安井謙介
    • 雑誌名

      名古屋芸術大学研究紀要

      巻: 38 ページ: 195-200

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり

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公開日: 2018-01-16  

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