• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2016 年度 実績報告書

薬学系大学生のための専門語彙教材開発と効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 26350206
研究機関大阪薬科大学

研究代表者

スミス 朋子  大阪薬科大学, 薬学部, 准教授(移行) (50402988)

研究分担者 野口 ジュディー津多江  神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (30351787)
天ヶ瀬 葉子  同志社女子大学, 薬学部, 助教 (90550822)
研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード薬学英語 / ESP / 専門語彙教育
研究実績の概要

本研究では、専門英語教育 (ESP)のアプローチを用い、薬学系の大学生に指導すべき専門用語を収集・精査し、①専門用語、②半専門用語、③一般専門用語の3種に分類した語彙教材を開発した。最終年度である平成28年度は、前年度から引き続き教材作成の作業を進め、イラストおよび音声ファイルを完成させた。②半専門用語に関しては、多義語の意味の整理の追加作業が必要となり、それに従い、例文作成の作業も行った。さらに、平成28年4月の段階で完成していた①と②の教材を前期と後期の授業で実際に利用することにより教材の効果の検証を行った。
まず、①専門用語のAffix(接頭辞・接尾辞)に基づいた教材では、既習と未習の単語を使ってAffixの習得に関する調査を行った。その結果、Affixの知識があれば、未習の単語であっても意味を類推することができるため、Affixの知識を学ぶことは語彙習得において、有効な手段であることが確認できた。
次に、③一般専門用語の教材の検証では、授業開始直後と学期末で行った単語の意味の習得を測るプレ・ポストテストの結果で有意差があり、一定の学習効果が認められた。しかし、例文中に用いられる多義語である②半専門用語の習得が難しいことも散見した。そこで、②半専門用語の単語と例文リストにさらに詳しい意味分類を追加し、新たに例文も作成する作業を追加し、平成28年度後期に完成させた。
また、①専門用語と③一般専門用語を授業で指導するにあたり、自主学習の手段として単語学習無料アプリ2種を試験的に導入した。受講生は任意でアプリを学習に利用することとしたが、一部の受講生は頻繁に利用しており、学期末にアンケートを用いて利用頻度とアプリの有用性に関する意識調査を行った。
これらの研究成果の一部は、平成28年度薬学教育学会や薬学会等で発表し、また大阪薬科大学紀要に研究論文として発表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 専門用語と接頭辞・接尾辞に対する薬学系大学生の意識: 2・3年次生を対象とするアンケート調査から2017

    • 著者名/発表者名
      スミス朋子,天ヶ瀬葉子,野口ジュディー
    • 雑誌名

      大阪薬科大学紀要

      巻: 11 ページ: 31~38

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 薬学生を対象とした医学薬学専門英語の指導と学習効果の検証2017

    • 著者名/発表者名
      天ヶ瀬葉子,スミス朋子,野口ジュディー
    • 学会等名
      日本薬学会第137年会
    • 発表場所
      仙台国際センター(宮城県仙台市)
    • 年月日
      2017-03-27
  • [学会発表] 読解力の向上を目指した薬学系専門基礎用語の指導の試み2017

    • 著者名/発表者名
      スミス朋子,天ヶ瀬葉子,野口ジュディー
    • 学会等名
      JACETリーディング・英語語彙・英語辞書研究会合同フォーラム
    • 発表場所
      早稲田大学(東京都新宿区)
    • 年月日
      2017-03-04
  • [学会発表] 薬学英語教育における接頭・接尾辞習得の意義2016

    • 著者名/発表者名
      スミス朋子,天ヶ瀬葉子,野口ジュディー
    • 学会等名
      第1回日本薬学教育学会大会
    • 発表場所
      京都薬科大学(京都府京都市)
    • 年月日
      2016-08-27 – 2016-08-28

URL: 

公開日: 2018-01-16  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi