研究課題/領域番号 |
26350214
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研究機関 | 大阪府立大学工業高等専門学校 |
研究代表者 |
中谷 敬子 大阪府立大学工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (60295714)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 自律型キャリア発達 / 統合的キャリアプランニング / 内的キャリア / 女性技術者支援 / 女子学生支援 / 工学教育 / 工業高等専門学校 |
研究実績の概要 |
平成27年度は、前年度に取り組んだ、個人と企業のキャリアとライフ・プランニングの考え方をより統合的にする目的で、企業の方にその必要性を説明しつつ、女性技術者に統合的なライフ・プランニングについての学習の機会を繰り返した。自らのキャリアプランを見つめる場を継続的に提供し、その学習の結果、女性技術者のキャリアの概念と統合的なライフ・プランニングをどのように活用したか、仕事ー家庭問題がどのように変容したかを検証を試みた。同時に、企業のキャリア・プランニングの考え方についても調査し、個人と企業のあいだのキャリアとライフ・プランニング(キャリア・プランニング)に対するギャップがどう変化したかを調査した。統合的なライフ・プランニングとは、キャリア構築を考える際に、「キャリア」を単なる「職業」と捉えるのではなく、スーパーによる「生涯を通じた自己概念の発達と実現の持続的なプロセス」と再定義し、キャリア・プランニングは、自己概念を現実に対して検証し、それにより自己に満足すると同時に、社会への貢献も視野に入れた形のものといえる。 本来の予定であった企業技術者に加えて、数年以内に女性技術者になる予定の理工系女子学生を対象に、統合的にキャリアをプランニングする場の設計にも取り組んだ。徹底した学生主導主義と、キャリア学習による内的キャリア発達に特徴がある。学生の力を引き出す場の設計と,ウォンツのニーズ化のところに場を設計に工夫が必要である。学生が自律的に関わることで,従来型にない統合的キャリア支援が実現している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
大きな理由として、二つあげられる。一つは、前年度に取り組んだ、個人と企業のキャリアとライフ・プランニングの考え方をより統合的にする目的で、企業の方にその必要性を説明しつつ、女性技術者に統合的なライフ・プランニングについての学習の機会を繰り返した点である。もう一点は、本来の予定であった企業技術者に加えて、数年以内に女性技術者になる予定の理工系女子学生を対象に、統合的にキャリアをプランニングする場の設計にも取り組んだことである。徹底した学生主導主義と、キャリア学習による内的キャリア発達に特徴がある。学生の力を引き出す場の設計と,ウォンツのニーズ化のところに場を設計は、独創的であり、仕事と人生を統合的に捉えることをない面から支援できている。学生が自律的に関わることで,従来型にない統合的キャリア支援が実現しているてんも、計画以上の進展である。
自らのキャリアプランを見つめる場を継続的に提供し、その学習の結果、女性技術者のキャリアの概念と統合的なライフ・プランニングをどのように活用したか、仕事ー家庭問題がどのように変容したかを検証を試みた。同時に、企業のキャリア・プランニングの考え方についても調査し、個人と企業のあいだのキャリアとライフ・プランニング(キャリア・プランニング)に対するギャップがどう変化したかを調査した。統合的なライフ・プランニングとは、キャリア構築を考える際に、「キャリア」を単なる「職業」と捉えるのではなく、スーパーによる「生涯を通じた自己概念の発達と実現の持続的なプロセス」と再定義し、キャリア・プランニングは、自己概念を現実に対して検証し、それにより自己に満足すると同時に、社会への貢献も視野に入れた形のものといえる。
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今後の研究の推進方策 |
平成28 年度は、2 年間で得た知識をカテゴライズし、個人と組織の双方に有効な統合的キャリア構築のための協働的学習の場づくりにつなげるために必要な環境整備を実施する。また、自身の本質と行動のギャップを埋める作業であるキャリアチェンジの積み重ねとしてのキャリア構築の際の戦略の妥当性を実証するために、彼らのキャリアチェンジ、又は、キャリア継続への心的な刺激を与えうるワークショップ・プログラムを設計し、検証を行う。メンターとの意見交流の場を提供していく中で、どのような刺激、ワークショップ・プログラムが彼女たちの気づきに有効であるかを調査することが、その妥当性を評価する指標となり得る。 加えて、「企業女性技術者・研究者」「理工系女子学生」と分けることなく、このライフキャリアの異なる両者が共にキャリアを見つめる場を設計し、他者のライフキャリアに触れることでのキャリアとライフの統合を進めることを試みる。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた書籍の改訂版が次年度出版される予定とのことで、購入を平成28年度としたため。
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次年度使用額の使用計画 |
平成27年度に繰り越した960円は、平成28年度分として請求した助成金と合わせて、適切に執行し、計画通りの研究を実施する。
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