TALIS2013の公開データを用いた二次分析では、日本の前期中等教育段階における教員が自己効力感の各側面でどの回答カテゴリに反応する傾向にあるのかについて、自己効力感と個人差との関連で検証を行い、研究論文として発表した。 また、TALIS2013質問紙を基に、これまで受けた研修、自身の教育に対する信念や教育実践、教職についての概観、職務へのフィードバックや評価等を内容とする質問紙調査を研究協力者と作成し、公立中学校の理科教員に対して実施し、回答データを得た。これらの教員の授業ビデオデータの収集は、来年度の研修プログラム等との連携を念頭に引き続き検討することを研究協力者と協議した。 さらに、日本の中学校理科授業の実践については、平成27年度に実施した、TIMSS1999理科授業ビデオ研究の授業実践に対するオーストラリア理科教員からの評価も考慮しながら、日本の理科授業で課題である科学的内容を中心とした学際的な授業についてBig History カリキュラムの観点から海外現地調査(Macuarie University、Hornsby Girls、Barker College)を行い、授業ビデオデータを収集した(平成29年2月20日(月)~平成29年2月24日(金))。
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