研究課題/領域番号 |
26350221
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研究機関 | 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基 |
研究代表者 |
松留 愼一郎 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, 能力開発院, 教授 (10157331)
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研究分担者 |
塚崎 英世 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, 能力開発院, 助教 (60648913)
前川 秀幸 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, 能力開発院, 准教授 (20649199)
玉井 瑞又 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基, 能力開発院, 准教授 (20725965)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 動作解析 / 技能教育 |
研究実績の概要 |
最終年度である本年度は、昨年度に積み残しをしていた「道具の手入れ」に関する「刃研ぎ作業」の動作解析を実施した。被験者は熟練者5名、未熟練者5名の計10名である。また、動作解析するとともに、指圧センサを用いて刃研ぎ作業時に掛かる力についても測定をすることができた。 動作解析の結果から、熟練技能者の身体の動きは砥石に対し最低限の動作範囲で刃砥ぎ作業を行なっているのに対して、未熟練者は不安定な身体の動きで刃砥ぎ作業をしていることが把握できた。 刃研ぎ作業時の力の測定結果から、熟練技能者の力の入れ方は押す時に力を入れ、引く時は力を抜く、規則的かつ一定の力加減で刃砥ぎ作業をしていることがわかった。一方、未熟練者は押す時も引く時も力を入れる不規則な力で刃砥ぎ作業をしていることがわかった。 以上の動作解析の結果と刃研ぎ作業時の力の関係より、未熟練者に対して刃研ぎ作業を指導する場合、「①身体のブレを減らすために腕のみを動作させる②手は短いストロークで動作させる」ことによって、効率的に刃研ぎ作業を習得できると考えられる。 また、工業高校生に対して、作業分析装置を用いてのこ挽き8名、刃研ぎ作業2名の指導を行った。さらに、所属施設の大学校の学生3名に対して、鉋掛け作業の指導を行った。鉋掛け作業については動作解析を行なった結果に基づいて、改善法を提示した後に再実験を行なって、習得度を検証することができた。
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