生命理解教育の重要性が増す一方で、子どもの生命活動に関わる体験は少なくなっている。本研究は、大学の動物飼育教材園を生命理解教育の拠点施設のモデルとして整備し、学校単位では困難な動物飼育活動に、地域のネットワークとして取り組むしくみを形成した。大学教材園では、学校現場の飼育の負担を軽減するために訪問学習の受け入れ、出前授業、ICTを活用したビデオ配信型の授業プログラムや教材を開発した。教員研修によって、教育現場に開かれた施設の活用を可能にした。毎月地域の公園で実施する動物ふれあい学習が近隣の学校園の校外学習で活用されるなど、飼育動物資源を地域で共有する多様な手法が明らかになった。
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