トル様受容体(TLR)は免疫細胞上のセンサータンパク質であり、自然免疫において病原体を認識する役割を果たす。この免疫のしくみを理解させるため、「TLRカードゲーム」を開発し、現職高校教員への普及に努めた。さいたま市の高校で授業実践を行い、生徒30名からアンケート結果を得た。すべての生徒がこの教材とその免疫のしくみに関心を示した。次に免疫のしくみと社会や生活とを結びつけるボードゲーム教材「免疫理解で大冒険」を開発した。最後に食作用をライブで観察できる実験系を開発するため、3種のウニの胚・幼生を比較実験した。タコノマクラ胚の胞胚腔内では、迅速な食作用が起こり、教材化に適していることが分かった。
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