研究課題
本プロジェクトは,教師教育を主眼に理科(化学)実験学習プログラムを開発し,その効果を検証することを目的とするものである。知識・技術獲得およびその応用のプロセスを重視するプログラム構築を目指す。対象目的に向かう意識を高めるべくモデル・イメージを強化することを重点に置く。これにより問題解決に向けての指針が明確化され,その方策および決定がなされるようになる。結果的に,陥りがちな知識重視の教育から,より多くの知識・技能の応用による問題解決能力を体得し,新たなものを作り出す創造へと繋がる教育を提案できる。プログラムは教員研修や大学で試行して評価と改善を行い,改善した実験学習プログラムを普及できるよう公表する。平成 27年度は前年度に選出した燃料電池をテーマとした実験学習プログラムの作成に向けて,市販の水素燃料電池キットや高校化学の教科書に記載されている実験を調査し,その典型例について基礎データを測定した。測定結果を基に教材として適用が可能な実験キットを提案し,その内容を取り入れた実験学習プログラムを作成(ver.2)し,試行した。
2: おおむね順調に進展している
実験テーマとして水素燃料電池を選出し,教材として適用が可能な実験キットを作成し,その内容を取り入れた実験学習プログラムを作成(ver.2)し,試行することができた。
1) 実験条件の最適化を行う。2) 実験と知識・技能との結合のためのイメージ化を行う。3) 実験との統合による実験学習プログラムの作成をする。4) 作成した実験学習プログラムを試行し,評価・改善を行う。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (11件) (うち国際学会 8件、 招待講演 1件)
J. of Computer Chemistry, Japan
巻: 15(1) ページ: 1-6
10.2477/jccj.2015-0005
Proc. International Conference on Pure and Applied Chemistry, Crystallising Ideas: The Role of Chemistry
巻: - ページ: 印刷中
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