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2016 年度 実績報告書

ドイツのESD学校教育プログラムの成果と課題にみるESD授業の推進

研究課題

研究課題/領域番号 26350236
研究機関愛媛大学

研究代表者

竹下 浩子  愛媛大学, 教育学部, 准教授 (00412221)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードESD / ドイツ学校教育 / 環境教育 / 連携
研究実績の概要

本研究は、国際的にみて持続可能な開発のための教育(以下、ESDとする)に早い時期から取り組んでいる、ドイツのESD推進に向けた学校教育プログラムについて、これまでの成果と課題を考察し、我が国の学校教育においてESDの概念を取り入れた授業(以下、ESD授業とする)の推進を図ることを目的とする。
平成28年度は、ドイツのESDの取り組んでいる教育施設や学校を研究代表者と研究協力者の1名で平成28年11月に視察した。視察した教育施設は、学校全体でESDに取り組んでいるバイエルン州のミッテルシューレで、5学年と9学年の授業を実際に見学した。また、授業の前後で教員へのインタビューを実施した。さらに、その学校にESD授業のために協力している環境教育の外部団体2団体とNPO法人を訪問し、学校との連携についてインタビューを行った。学校でのESD授業では、ドイツの教育改革が、国内で統一したカリキュラムの推進が進む中で、現在でも教師の独自性に任されていることが実際に授業を見学して分かった。また、外部団体の連携では、ESDの視点から環境や社会に関する専門的知識を教えるだけでなく、例えば学校でのガルテンづくりに、ESDの要素を取りいれた実践的活動を生徒と行うなどして、アクティブラーニングの要素を取りいれた学校との連携を図っていた。
1999年から学校教育に導入されたドイツのESDは、授業者や学習者だけでなく、教育活動に関わる学外協力者にもESDの概念が広く浸透している。その背景には、ESDが社会全体の教育目標として教育改革が行われた成果の表れといえる。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017 2016

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 小学校・中学校・高等学校連携でつくりあげる「つながり」のある学び2017

    • 著者名/発表者名
      竹下浩子
    • 雑誌名

      広島大学附属小学校 学校教育研究会 学校教育

      巻: 1194 ページ: 38-41

  • [雑誌論文] 家庭科における持続可能な開発のための教育(ESD)-チョコレートを題材とした消費者教育ー2016

    • 著者名/発表者名
      竹下浩子
    • 雑誌名

      愛媛大学教育実践総合センター紀要

      巻: 34 ページ: 63-68

  • [雑誌論文] 高等学校・家庭基礎における消費者教育の展開-食品ロスの授業を通して-2016

    • 著者名/発表者名
      竹下浩子
    • 雑誌名

      愛媛大学教育学部紀要

      巻: 63 ページ: 295-303

  • [学会発表] ESDを視点とした教師の気づき-クリティカル・リアリズムをてがかりとした家庭科教育での展開2016

    • 著者名/発表者名
      竹下浩子
    • 学会等名
      日本家庭科教育学会第59回大会
    • 発表場所
      朱鷺メッセ 新潟県・新潟市
    • 年月日
      2016-07-10 – 2016-07-10
  • [図書] 小学校家庭科の授業をつくる-理論・実践と基礎知識-2017

    • 著者名/発表者名
      竹下浩子 他
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      学術図書出版社

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公開日: 2018-01-16  

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