本研究では,紫外線と放射線に関する教材開発を行った。紫外線に関するアンケート調査によると,紫外線の健康影響は広く認知されていたが,科学的知識は不十分であった。そこで,生活の中で紫外線を意識できる教材として,市販のデジタルカメラを用いた紫外線撮影教材の開発を行った。放射線については,その利用に関する知識不足が明らかになった。特に,害虫駆除や室内のラドンなど,沖縄と関係が深い項目についても認知度は低く,地域の実情を反映した教育が必要である。さらに,放射線教育用として,放射線による損傷を視覚化できる教材開発や,沖縄県を中心とした環境放射線量率のデータベースを作成した。
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