研究課題
総合的な地球科学教育のためのカルスト・データベースを作成した。あわせて,研究成果のアウトリーチ活動を進めるとともに,空間情報科学(GIS)の最新手法を導入したウェブサイトを作成したほか,多様な媒体で研究成果を公表・普及した。研究成果は文部科学省ウェブサイト「科研費による研究成果展開」においても紹介された。(1)調査・解析:カルスト地形に対する文献を幅広く収集するとともに,琉球弧を含めた東アジア・東南アジアにおいて気候地形学的な野外調査を実施し,琉球弧のカルスト地形をグローバルな視点から地球科学的に位置づけた。(2)学会発表:日本地球惑星科学連合大会の教育・アウトリーチセッション,領域外・複数領域セッション,地球人間圏科学セッション,日本地球惑星科学連合・アメリカ地球物理学連合合同大会のパブリックセッションおよび教育・アウトリーチセッションで研究成果を発表した。(3)論文等:「地学雑誌」124巻1号の論説・口絵において琉球弧のカルスト地形とその教育的活用の事例を論じ,当雑誌の”Most Download 10 論文(2015年)”になった。「月刊地理」60巻12号および62巻6・8・11号に合計4本を寄稿し,地球科学教育の改善に向けた提案を行った。古今書院『九州・沖縄のジオパーク』においても琉球弧とカルスト地形について地球科学的な解説を行った。(4)アウトリーチ:鳥取大学,南大東村,与那国町,伊平屋村,与論町から依頼を受け,研究成果を活かした社会貢献を進めた。NHK総合「ブラタモリ」(沖縄・首里および奄美の森),KADOKAWA発行『ブラタモリ(6・12巻)』において,カルスト地形を含めた琉球弧の地球科学的な魅力を一般視聴者に向けて広く普及した。日本テレビ「所さんの目がテン!」,BSジャパン「にっぽん真発見」,日本トランスオーシャン航空機内誌においても研究成果が紹介された。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 5件、 招待講演 3件) 備考 (1件)
E-journal GEO
巻: 13(1) ページ: 68-83
https://doi.org/10.4157/ejgeo.13.68
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地理
巻: 62(6) ページ: 4-10
巻: 62(8) ページ: 91-95
巻: 62(11) ページ: 104-108
https://karst-web.org/