発見が次の発見を誘発すること、複数の発見が結びついて新たな発見が導き出されることは、科学の醍醐味である。本研究の目的は、この「知の連鎖」の体験を支援するコンピュータ・ソフトウェアを開発することと、それを用いた教育プログラムを作ることである。 開発したソフトウェアは、パソコン上で動作するもので、日本の59地点の気温データを収めたデータ格納部と、そのデータから簡単な操作でグラフを作成するデータ可視化サブシステム、グラフから得られた知見の統合を支援する情報統合サブシステム(知識マップ・システム)から構成されている。このソフトを用いた試行授業の結果、ソフトは使いやすくプログラムは有効との知見を得た。
|