市民参加による鳥類の標本化の可能性を評価するため、日本各地の自然史系博物館などにアンケートをとった。その結果、日本各地に多数の鳥類死体が蓄積されているが、それを市民参加で標本化している博物館は限られていることが明らかになった。市民参加を阻んでいるのは、博物館側の設備やスキル不足に負う部分が多かった。 鳥類標本を作製する講座を開き、また鳥類標本作製経験のある層が層が集まるイベントを開催した。そうした場において、アンケート調査によって、さまざまな鳥類標本作製経験を持つ人の生物多様性理解の度合いを評価した。その結果、鳥類標本作製に興味を持つ人はそもそも生物多様性への関心が高いことが示唆された。
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