ネットいじめの問題は教師・保護者にとって可視性が低く、介入は難しいものである。そこで予防がより重要になる。本研究ではネットいじめが深刻な問題になる前段階の「ネットいじめの芽」に焦点をあてて、子どもたちの深刻度の認識や対処の自信、対処行動を調査した。また「ネットいじめの芽」のような状況において傍観者の行動は学級風土にどのように影響されるかも調査した。 最後に、これら調査結果に基づき、クラスの雰囲気が傍観者の行動に影響を与えることを学ばせる予防的教育プログラムを開発した。そしてこの映像教材を用いた道徳の授業を千葉県柏市の公立中学校1年生3クラスで実施した。
|