郷土芸能における技能を伝承する際に,指導者が伝えたい内容が伝わらないことや,学習者が自身の状態を認識できないことが多い.そのため,指導の現場では互いが情報を共有する手段が求められている.本研究では,郷土芸能の動作表現から受ける「印象」とそれを生み出す「身体知」に着目し,各種センサを用いて,指導者たちのもつ知見と「印象」を変化させる物理量を結びつけ,経験から生まれる感覚量,指導者の身体知を可視化する手法を提案する.これらの基礎技術を確立し,「技能の伝承方法を残す・個々の感覚を可視化する」ことに結びつける.
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