教職経験を重ねながら小学校教師が保護者への対応を変容させるプロセスとそこに影響を与える要因を検討しました。教師は中堅以降に児童と保護者が抱える課題の難しさに直面することで保護者への対応を変容させ,契機になったのが教師が視野を広げることでした。そこに関与するのが教師を支える関係です。教師を支える関係は,保護者が教師を支える関係と,教師同士で支え合う関係の2つがありました。現代は教師集団における年齢構成の不均衡や多忙化により教師たちの自然な学び合いが難しくなっています。教師たちの世代継承と自主的自発的な学び合いを支えるために保護者対応の経験交流を行うワークショップ型研修をデザインしました。
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