基本的診療技能として、静脈採血および尿道カテーテルの挿入の手技を学生が実施する際のリスクを網羅的に解析した。その結果をもとに、指導医が事前に想定できたリスクの割合で安全管理能力を評価できる可能性が示唆された。指導医の安全管理能力の養成プログラムとして、事前危険因子分析の手法を用いてグループで尿道カテーテルの挿入手技の実習計画立案を行うプログラムを開発し試行したところ、学生が手技を実施する際のリスクを具体的かつ網羅的に列挙できたことから、事前危険因子分析の手法を導入した実習計画立案のグループワークは、指導医の安全管理能力の養成に有用であることが示唆された。
|