誰でも短時間で、コンピュータやモータ、センサなどを活用したディジタルものつくり体験ができるよう、大学生向けワークショップのデザイン、ワークショップで使用する簡易ディジタルものつくりツールの開発、ワークショップの実践と評価を行った。 本年度も引き続き、大学生向けに小型コンピュータとモータ、センサ、LED、ブザーとブロック型玩具、工作用材料を使った60分間から90分間のディジタルものつくりワークショップを実践した。また、日本人学生だけでなく、キャンパス見学の機会を活用し、海外の大学生向けに同様のディジタルものつくりワークショップを実践した。さらに、ワークショップでのディジタルものつくりの難易度などを検証するため、小学生向け(高学年および低学年向け)にも同じワークショップの実践を行った。 これらのワークショップ実践を通じて、年齢や言語、あるいは大学生は専攻に関係なく一様にすべてのワークショップ参加者がディジタルものつくりを体験することができ、何らかの作品を製作することができた。ただし、小学生と大学生がワークショップで製作した作品を比較すると、動きの仕組みのつくり方や関連する作品例など、既有知識の差によって、ワークショップで製作される作品に違いがあることも分かった。 また2020年度の小学校新学習指導要領にプログラミング教育の実施が含まれることを踏まえて、教員志望の大学生が将来的に授業で活用できるように、プログラミング教育のためのディジタルものづくりワークショップカリキュラムの開発と実践も行った。
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