タブレット端末やスマートフォン等の情報デバイスを用いて視野を計測する新しい概念の手法の研究開発を行い,計測アルゴリズムの開発および計測システムの構築を行った。これに関しては国立研究開発法人科学技術振興機構の補助を受けて国際特許の申請行うことができた。新しい概念の視野計測法を用いることにより,誰もが簡易に視野計測を情報デバイスを用いて計測することが可能となり,緑内障等の視覚障がいを早期に発見することが可能になり,症状の進行を抑えるばかりでなく高齢化社会への視覚障がいへの対応ができていくものと考えられる。 現在,本研究成果は製品化等による成果の社会的還元に向けて研究開発を進める段階へと発展することができている。視野検査の被験者に対して,視点を固視せずに表示に従って視線を自由に移動することで負荷を大幅に軽減して,しかも,どのような情報デバイスに於いても計測が可能な手法が研究開発できたことで簡易に視野計測が可能となり,近い将来,本研究成果により視覚障がいの早期発見等につながるものと考えられる。
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