本研究の実践的活動の一つとして、オープンプラン小学校である美浜打瀬小において教職員を対象に学習空間づくりに関するワークショップを行なった。その結果、空間に対する意識の変化や活動の幅が広がるという意見が得られた。また、ワークショップ後に行なわれた授業の実践を通して、オープンプラン型の学習環境がその特性を活用した創造的な授業展開の可能性を広げるものであることが改めて確認された。具体的には、常設できる学習教材のコーナーやヒント、学習への関心を高める展示や掲示など空間的なメリットであり、そのようなメリットを最大に引き出すためには、学年が1つの学習環境を共有することが重要であることが特に指摘される。
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