研究課題/領域番号 |
26350343
|
研究機関 | 椙山女学園大学 |
研究代表者 |
坂本 徳弥 椙山女学園大学, 教育学部, 教授 (40454342)
|
研究分担者 |
酒井 照彦 椙山女学園大学, 教育学部, 教授 (80465509)
|
研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 示範授業ビデオ / 授業技術 / 模擬授業演習 |
研究実績の概要 |
大学の「模擬授業演習」や「教育の方法と技術」などの授業において、基礎的な授業技術を紹介するためには示範授業ビデオを視聴させることが効果的である。しかし、示範となり得る授業ビデオは少ないのが現状である。そこで、新しく示範授業ビデオの制作を行い、広く教育界に普及させることが本研究の目的である。 本研究では、2014年度の前期は大学研究者と研究協力者が月に1回集まって協議を行い、後期は2校の研究協力校において計4回の授業研究を実施して授業の様子をビデオに記録した。 大学研究者は、坂本徳弥(研究代表者、企画、ビデオ撮影、ビデオ編集、研究のまとめ)と酒井照彦(研究分担者、渉外、個人情報・肖像権への配慮、連絡調整)の2名である。研究協力者は、矢野博明(授業指導、連絡調整)、山口純江(授業指導、連絡調整)、金原絵里佳(授業実践)、福岡なをみ(授業実践)の4名である。 最初に、大学の「模擬授業演習」における学生達のつまずきについて分析した結果、学生達に必要な基礎的な授業技術は、(1)教材選択の技術、(2)発問の技術、(3)資料提示の技術、(4)話し合いの技術、(5)学習形態の活用技術、(6)机間指導の技術、(7)ノート指導の技術、(8)学習のまとめの技術、(9)電子黒板の活用技術、(10)タブレットパソコンの活用技術、(11)学習指導案の作成技術の11種類となった。 研究協力校2校において10月~2月に計4回の授業研究を実施し、授業の様子をビデオに記録した。現在、これらを編集し、基礎的な授業技術を紹介するビデオとして制作中である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大学の「模擬授業演習」における学生達のつまずきについて分析し、学生達に必要な基礎的な授業技術を11種類とした。また、授業研究は、(1)単元設定、(2)教材研究、(3)指導案作成、(4)教材開発、(5)授業実施、(6)授業後の検討の6段階のサイクルで実施し、2014年度は、研究協力校において計4回の授業研究を行った。教科別にみると、小学校の国語1回、算数2回、体育1回であり、今後は社会、理科の授業研究も実施する予定である。 2014年度の研究成果の発表は、以下の通りである。 1.坂本徳弥・酒井照彦、基礎的な授業技術習得のための示範授業ビデオの制作、公益社団法人私立大学情報教育協会「平成26年度教育改革ICT戦略大会資料」、p.190~p.191、2014年9月5日、アルカディア市ヶ谷(東京都) 2.坂本徳弥・酒井照彦、基礎的な授業技術習得のための示範授業ビデオの制作、椙山女学園大学研究論集(社会科学篇)第46号、2015年3月、p.197~p.208
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、2014年度に制作した示範授業ビデオの公開手続きを進めるとともに、引き続き2015年度、2016年度も研究協力校において授業研究を実施し、新しく授業記録ビデオを収集していく予定である。 また、授業記録ビデオを素材として、基礎的な授業技術を抽出し、示範授業ビデオを制作していく。基礎的は授業技術とは、(1)教材選択の技術、(2)発問の技術、(3)資料提示の技術、(4)話し合いの技術、(5)学習形態の活用技術、(6)机間指導の技術、(7)ノート指導の技術、(8)学習のまとめの技術、(9)電子黒板の活用技術、(10)タブレットパソコンの活用技術、(11)学習指導案の作成技術の11種類である。
|