本研究では、異文化接触時における大学生の「体験」を認知だけでなく情動と態度に着目し異文化「体験」を活かすための学習環境デザインを開発する。発展途上国へのスタディツアーに参加した大学生を研究対象に、参与観察、インタビュー、PAC (Personal Attitude Construct, 個人別態度構造)分析、気分ワークシートを実施した。その結果、参加者の異文化「体験」を活かすには、活動ではなく各個人ごとに違う出来事に着目し、人々とのかかわりの場の確保、自由意志で人と関われる自由時間の確保、ICTの活用、10日間ほどの集団生活が重要であることが示唆された。
|