研究実績の概要 |
2015年4月、米国Rockefeller Archive Center, Presbyterian Historical Society, American Philosophical Societyで調査を行った。1920年代における京城帝国大学医学部に対するロックフェラー財団の援助計画についての資料を発掘し「ロックフェラー財団と植民地朝鮮の医療衛生改革構想―京城帝国大学医学部長志賀潔との交渉を中心に」(ワークショップ「植民地帝国日本における知と権力」2015年10月26日、中央研究院台湾史研究所)で発表した。 同8月韓国ソウルにて、姜南紅氏に植民地期朝鮮の東亜聯盟運動に関するインタビューを行い著書『東亜聯盟運動と朝鮮・朝鮮人』(有志舎、2015年)に反映した。 そのほか海外では、韓国国会図書館、台湾国立中央図書館、国内では、国会図書館、東京大学医学図書館、徳富蘇峰記念館、東北大学医学部図書館、国立公文書館、豊田赤十字看護大学等で、京城帝国大学医学部における公衆衛生学研究の系譜、日本赤十字社の植民地朝鮮での活動などの調査をした。関連研究として「1910年代における朝鮮総督府の国境警備政策」(『人文学報』第106号、2015年4月)、"Les KEMPEITAI et l'expansion du Japon imperial a Taiwan en Coree et en Chine au debut du XXe siecle", Arnaud Houte et Jean-Noel Luc eds., Les Gendarmeries dans le monde, de la Revolution francaise a nos jours,(Paris: Presses universitaires Paris Sorbonne, 2016.2)を発表した。
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