研究実績の概要 |
成果発表としては、2016年7月、韓国・翰林大学校日本学研究所にて国際シンポジウム「帝国日本におけるコロニアリズムと知の連鎖」での報告として「植民地朝鮮における公衆衛生学のある系譜」を発表した。同11月、韓国で開催された東アジア日本研究者協議会第1回大会松島コンベンシア(韓国仁川市)にて「「帝国史」の視点からの植民地大学研究―課題と可能性」を発表した。同12月、総合研究大学院大学「総研大文化フォーラム2017―異文化へ旅する/異文化を旅する」(京都)にて「細菌学者・志賀潔の異邦/異分野への旅」を発表した。関連研究として、関周一編『日朝関係史』(吉川弘文館、2017年2月)に執筆、「'日立就職差別事件'以後の在日韓国人の権利戦取運動」、青巌大学校在日コリアン研究所編『在日コリアン運動の抵抗的アイデンティティ]』(図書出版ソニン、2016年7月)、「日帝強占期, 日本朝鮮関係記録 ―朝鮮植民地支配における政策担当者の個人記録を中心に」、韓日文化交流基金編『韓日両国, 互いを以下に記録したか』(景仁文化社、2017年2月、原文韓国語)、「一九二七年、植民地朝鮮における華僑排斥事件」(『東京大学韓国朝鮮文化研究』第16号、2017年3月)を刊行した。 調査旅行としては、同年7~8月、アメリカ合衆国に出張し、ジョンズホプキンス大学医学文書館、ロックフェラーアーカイブセンター、ハーバード大学で、戦前期の日本人・朝鮮人医学生のアメリカ留学、ロックフェラー財団のフェローシップ記録、ロックフェラー財団理事の個人文書などの資料調査を行った。このほか、海外では、韓国国会図書館、延世大学校、国内では、国会図書館、江原素六記念館、重監房資料館、金沢大学医学図書館などで調査を行った。
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