研究課題
基盤研究(C)
植民地朝鮮における京城帝国大学(1926年開学)の創設過程および医学部の教員の動向、志賀潔医学部長の朝鮮での活動を研究した。特に赤痢菌発見者として知られる志賀潔が、京城帝国大学医学部長時代、実験中心のドイツ医学の限界を意識し、臨床を重視するアメリカ医学に関心をもち、京城帝国大学および朝鮮総督府医院の改革構想をもっていたことを明らかにした。また志賀の改革構想のもと京城帝大医学部でアメリカ式の公衆医学を収めた水島治夫の行跡についても考察した。
近代日朝関係史