本研究は、政策形成における科学的助言の活用に関する理論的基盤を構築することを目的とし、個別の政策分野の科学的助言の制度と実践の事例を統合的に収集、分析することを通じて、適切な科学的助言のあり方について洞察を得ることを目指すものである。 主として我が国の各分野の政策における科学的助言システムの歴史的な経緯と現状に関して調査・分析を実施した。具体的には、食品安全、医薬品審査、地震予知、地球温暖化、科学技術イノベーションの分野における科学的助言組織の比較分析によりそれぞれの分野の特徴を明らかにするとともに、科学的助言の在り方について検討した。
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