絶滅危惧種を中心に131種722標本の標本種子の発芽試験と胚の酵素活性を調査したところ、84種(64.12%)、336標本(46.54%)において生存が確認された。 標本種子の組織培養に取り組むために、野外から収集したヒメヒゴタイとミスミイの健全種子を用いて、様々な培地条件、前処理条件において培養試験を行った。塩化第2水銀による表面殺菌と、防腐剤であるPPMを2%添加した培地を用いることで、菌類を100%抑制が可能だった。 この方法を用いて、絶滅集団の標本種子を培地に播種した結果、種子の発芽についても確認されなかったものの,2週間が経過しても菌類の発生は確認されなかった。
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