本研究では、研究用に得た博物館資料の三次元(3D)デジタルデータを、博物館における展示や教育において活用する手法を開発することを目指し、博物館で取得した標本資料の3Dデジタルデータを活用した学習プログラムの開発を行った。 その結果、博物館に親しんでいる層に対し、新しい技術の利用も含めた博物館の研究活動へ関心を向けることができたと考えられる。科学系博物館における単発的学習の効果として、実物資料に触れる体験的な学びから博物館が楽しいと感じる、博物館職員の指導から博物館に対して親しみを持つ、といった態度変容が明らかにされており、今回も同様の成果が得られたと考えられる。
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