研究課題
基盤研究(C)
湿地生態系を対象に、スケールとステークホルダーの異なる3つの事例を通して生態系の文化的サービスの実践的評価手法を提起した。里山モデル(東海地域)では地域の人々の社会的関連性が保全管理活動の継続性に大きく作用し、さらに植生景観への関心の高さが保全の動機となる可能性が示された。都市域モデル(東京湾)では干潟の生物多様性を示す地図と保全意識の高揚を含む文化サービスとの関係性が示唆された。広域モデル(北海道)では湿地文化の分布特性を明らかにすることにより、保全政策に貢献できる多様な可能性を提示した。
湿地保全、湿地生態系