研究課題/領域番号 |
26350413
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
倉田 久 筑波大学, システム情報系, 准教授 (20508428)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | サプライチェーン・マネジメント / アフターサービス / 顧客満足 / モデル分析 / 製品設計 / 製販連携 |
研究実績の概要 |
平成27年度には、前年度に引き続き、製品個別化とアフターサービスの統合モデル実現のために、論文執筆、学会発表、関連分野の研究者をお招きした勉強会・講演を中心に研究活動を実施した。 論文に関しては平成27年度中にはAPIEMS2015,APDSI2015の二つの国際大会にて計3本の国際学会論文(査読付)を発表した。また平成28年4月22日時点にてComputers & Industrial Engineering誌と日本経営工学会の論文誌に計3本の学術論文が投稿済みであり、現在査読中となっている。これらの論文成果は、消費者行動、価格戦略、正規品と非正規品の競争など、本研究課題を様々な視点から論じたものとなっている。 学会発表に関しては海外での国際大会(POMS2015大会、APDSI2015大会、APIEMS2015大会)と国内大会(日本経営工学会の春季及び秋季大会)で計5件の研究発表を行った。国内外の研究者との意見交換は大変有意義で建設的であり、前述の査読中論文にも反映されている。 また、27年度中には上智大学、及び新日鉄住金物産から講演者をお招きした講演会を実施した。更には、講演者とのサービス品質やサプライチェーンに関する論議・意見交換を行った。学会と実業界の双方から闊達な意見は今後の研究方針を再確認することに有効であった。 昨年度と同じく、本年度においても研究課題の進捗は順調であり、論文作成は問題なく進んでいる。よって、最終年度である平成28年度の研究活動に効果的に繋げられる実績を平成27年中に残すことができたと自負する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当研究は、製品個別化とアフターサービスの統合のモデル化の研究成果を、学会等での発表と論文の論文誌掲載をもって世間に発信する計画である。計5回の学術発表(うち3回は海外での国際大会)と3本の論文完成(現時点では査読中)を平成27年度には達成できたが、これは3年間に及ぶ科研費支援において、2年目終了時の進捗としては十分妥当であると判断する。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は当科研費支援の最終年度である。本プロジェクトの主たる結果として論文の学術誌採択とそれにともなう論文公開を第一の目標としたい。学術論文として社会に公表・共有されることで、学術界、及び実務家に貢献したい。また、2年間の活動で得られた知見、分析結果、情報は論文以外の形でも世間に還元可能である。講演会、大学での講義、実務家との情報交換会や研修の場で活用する予定である。同時に、そのような活動から多面的なフィードバックを得ることで、最終的な研究結果の質の向上に役立て、今回の科研費支援を成功させたい。
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