本課題では山岳や海上における遭難事故を想定し、遭難者を迅速に発見することで捜索救助を支援する自律無人飛行体の実用化に向け、試験機としてのテストベットシステムの開発および最良の捜索飛行を実現する誘導・航法・制御について研究・開発を行った。スマートフォンやタブレット等の移動型無線情報端末から発せられる電波は発信源を中心とする球面上に等電界面を形成する。こうした条件から端末の存在が識別できる閾値以上の等電界面群で構成される捜索域を最短時間でカバーする飛行体の航法として、地形に適応する最小高度飛行誘導法を開発し、飛行試験に適用した。
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