漫然運転は、主として疲労や眠気による意識低下と、意識が運転以外に集中することにより引き起こされる。前者はドライバーの表情から比較的容易に判断できるが、後者を外部から判断するのは容易ではない。 本研究では、①注視行動の妥当性、②瞬きの時系列変化、③覚醒努力表情の有無、④アクセル/ブレーキペダルの操作情報を総合して、漫然状態を検出するシステムの開発を行い、以下の成果を得た。 a. ①と④の解析手法を確立した。 b. ②に代えて、実用性の高いサッケード計測技術を開発した。 c. ドライバー情報に基づき、漫然状態を総合的に検出した。d. 漫然状態の発生頻度で運転集中状態を評価する手法を提案した。
|