研究実績の概要 |
高精度位置情報・ハザードマップ連携の危険情報通知モデル実現のためにネットワークの観点から不可欠な, 必ずつながる堅牢なネットワークの実現を目標に, 平成28年度までにOpenflowネットワークを衛星通信システムに拡大適用し, 多重アクセスベースの評価結果を実施していた. 過年度までに, その研究成果の発表が十分とは言えなかったため, 平成29年度は国内主要学会の研究会および査読付国際会議に投稿した. 本研究ではSoftware Defined Network(SDN)を実現する代表的な技術としてOpenFlowを取り上げ,無線区間として高遅延・狭帯域環境下である衛星通信を想定し経路計算時間の増加, 衛星回線のOpenFlowチャネルを想定したときのパケット制御に必須なFlow-mod のシーケンスについて測定を行い, 富山県を対象に県内15 市町村をネットワークの拠点としてネットワークの構築時間を全経路のFlow-mod 収容時間として算出し, SDNの有効性を示した.本内容は査読付国際会議において採択されヨーロッパの学会で講演を行い多くの質問を受け反響の大きさを感じた. あわせて国内の電子情報通信学会の研究会で研究成果を発表した. 以上の研究実績は, IEEE Xplore, Scopus, Web of Science, J-GlobalおよびIEICE Knowledge Discovery のデータベースに登録され, 国内外で読むことができる.
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