| 研究成果の概要 |
本研究では，高密度ガスの大気拡散挙動を予測する数値モデルの内，浅水方程式に基礎を置く浅層モデルに着目し，その数値計算コードの一つであるTwodee-2（Folch, et al., 2009）を改良した．このコードでは，周囲の気流によって高密度ガスの流れが誘起される現象については計算可能なものの，無風条件下で自重によって流れが誘起される場合には計算を実行できないため，浅層モデルを構成する要素モデルの一つである空気連行モデルを改良すると共に，浅層モデル方程式の移流項の離散化手法として2次精度の上流差分法であるドナーセル法を採用することで，重力流にも対応できるように高度化した．
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