MRIは磁場とラジオ波を利用して体内の断層画像を得る技術であり、従来のMRIに比べてはるかに強い主磁場を利用するものを超高磁場MRIと呼ぶ。原理的には高磁場ほどMRIの計測感度が高まるが、とくにヒトを対象とした超高磁場MRIではさまざまな技術的課題、たとえば磁場やラジオ波の不均一性の増大、ラジオ波のパワーの増強、画像コントラストの変化、被験者の体動等による信号劣化の増長などが顕在化し、良好な画像を得ることが困難である。さらに画質評価など品質管理の方法も確立されていない。そこで本研究では超高磁場MRIとして代表的な7テスラMRIによる脳イメージングのための撮像技術および画質評価法を開発した。
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