研究課題
基盤研究(C)
本研究は、前近代に発生した被害地震を対象として、史料批判を経た史料にある記述から建造物の被害状況とその発生場所を導き出し、建造物の履歴や特性から被害を評価して、被害発生場所ごとに推定震度を求めるものである。これによって得られた推定震度とその位置情報に基づき、地理情報システムを用いて複数の推定震度分布図を作成した。これらの推定震度分布図は、地震発生以前の個々の被害発生場所における建造物の実態を反映しているため、推定された震度の確実度は従来よりも高いと言える。
地震史料学