本研究によって以下のことが明らかになった. 雪代に関連する事象は湿雪表層雪崩,スラッシュ雪崩・スラッシュフロー,スラッシュラハール,および雪崩関与のない土石流がある.2014以前より雪代の発生は発生は少なく,ソ14年豪雪でも顕著な事象はなかった.積雪構造が発生条件の鍵を握ると考えられる.地中レーダーによって雪代堆積物/降下砕屑物/溶岩の見分けは可能である.2018年3月にハザードマップにない規模の雪代が発生.御殿場岩屑なだれの側方崖に位置する可能性あり.落石は塊状な岩盤の剥離,露頭内の岩礫の抜け落ち,過去の転石の再移動,人為落石の4タイプ.富士宮ルート9.5号目のルート変更が喫緊の課題である.
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