積雪寒冷地において、防滑材は冬期道路の路面すべり抵抗値HFNの改善を目的に散布されるが、風や車両通過に伴う飛散によって短時間で路面上から消失する場合がある。本研究では、水分の凝固を利用して防滑材の路面定着性を高める加熱水と防滑材の混合散布(防滑材加熱水混合散布HWS)に着目する。 本研究目的は、HFNを用いてHWSを最適化することにある。そのために、(i)加熱水の温度と混合割合が防滑材の路面定着性に及ぼす影響の評価、(ii)通過車両による防滑材の飛散特性の解明、(iii)路面上の防滑材質量とHFNの関係の解明、(iv)HFN推定モデルの構築および検証、を行った。
|