肺胞を覆っている肺胞上皮細胞には呼吸に伴って伸展刺激が負荷されている。換気により細胞に過度な力が加わると、肺サーファクタント分泌能が低下することが考えられている。一方で、進展刺激に対して細胞骨格を再構築させ形態変化を行う。本研究では、肺胞上皮細胞を弾性薄膜上に培養し、伸展負荷による細胞骨格変化と分泌能変化関係を調べた。本研究結果より、伸展刺激によりアクチンが細胞全体に存在に現れると細胞内の小胞輸送が阻害されている可能性が示唆された。 さらに、血管内皮細胞と肺胞上皮細胞の共培養マイクロデバイスを作製した。このマイクロデバイスには、圧力を調整することによって細胞に伸展刺激を加えることが可能である。
|