肩関節疾患患者に使用される逆人工肩関節(Reverse Total Shoulder Arthroplasty: RTSA)の手術中に使用可能な関節反力計測装置の基本設計を行った。このRTSAとは通常の肩関節とは凹凸が逆になった人工肩関節であり、日本では2014年より使用が開始された比較的新しい人工肩関節である。本研究では、肩甲骨側の球内に歪みゲージを埋め込み、歪み値をワイヤレスにより転送するシステムを構築した。実験室レベルでの精度検証実験(キャリブレーション)においては、エラー値約20%程度を示した。実際の手術中の計測はまだ行っていないが、死体を用いた関節反力の計測を行った。
|