研究課題/領域番号 |
26350516
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
矢那瀬 紀子 東京医科大学, 医学部, 講師 (10210303)
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研究分担者 |
水口 純一郎 東京医科大学, その他部局等, 名誉教授 (20150188)
秦 喜久美 東京医科大学, 医学部, 講師 (30287156)
豊田 博子 東京医科大学, 医学部, 助手 (80468660)
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研究期間 (年度) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | ナノ粒子 |
研究実績の概要 |
癌抗原ペプチドのTRP-2およびアジュバントCpGにDCs内包し、抗-DCs抗体(anti-DEC205)をNPs粒子表面に結合した製剤(NPs-TRP2/CpG/anti-DEC205)を作製した。比較対照群としてNPs-TRP2/ anti-DEC205製剤も作製した。マウス悪性黒肉腫細胞株B16-F10をマウス皮下に接種し(day -5)、day 0およびday 7に癌ワクチン製剤を投与して、day 14に腫瘍サイズの測定、 in vivo CTL assay を行った。比較対照群のNPs-TRP2/ anti-DEC205製剤 およびNPs /CpG/anti-DEC205製剤ではそれぞれ14日目に腫瘍サイズが2471mm3であったが、NPs-TRP2/CpG/anti-DEC205投与群では653mm3と腫瘍の増殖を強く抑制していた。さらにin vivo CTL assay でも比較対照群のNPs-TRP2/ anti-DEC205製剤ではpercent epitope specific killingが19.4であったのに対してNPs-TRP2/CpG/anti-DEC205製剤投与群では48.5と高い比率を示し、腫瘍サイズの抑制と同様にCTLが強く誘導されていることを示した。次に製剤中でどのアジュバントが最適であるかNPs-TRP2/CpG/anti-DEC205製剤およびNPs-TRP2/Poly I:C/anti-DEC205製剤を使って比較検討した。マウス皮下にday -14、day -7に癌ワクチン製剤を投与およびday 0にマウス悪性黒肉腫細胞株B16-F10を接種して、腫瘍サイズ測定したところday 14ではワクチン製剤投与しない対照群で1066 mm3およびNPs-TRP2/Poly I:C/anti-DEC205製剤投与群178mm3 でありNPs-TRP2/CpG/anti-DEC205製剤で48mm3であり、アジュバントにはCpGが有効であることが示された。
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