高圧力を活用した生分解性を有する新奇バイオマテリアルの調製を検討した。まずガンマ-ブチロラクトン(ガンマ-BL)の酸触媒開環重合を、トリフルオロメタンスルホン酸、メタノールを用いて実行した。印加圧力の増加に伴いモノマー転化率の増加、さらに転化率の増加に伴い、分子量の増加が確認されたことから、重合がリビング的に進行することが示唆された。次に前処理として圧力印加したキチン/臭化1-アリル-3-メチルイミダゾリウム溶液からの再生によるキチンナノ粒子の調製について検討した。メタノールを用いた分散液のSEM画像より、ナノ粒子状の形態が観察された。
|