本研究では、ハイパースペクトラルイメージング技術の臨床での実用化に向けた検討として、小型化のための検討と、化粧品の定量的な評価指標の開発を実施した。ハイパースペクトラルイメージャーはシステム全体のコストが高くなる傾向がある。研究費の効率的な活用を実現するため、極力既存装置から部品を流用することで、安価に試作を実現できることが判明した。化粧品の評価システムの開発では、健常ボランティアによる実験を実施し、化粧品の主観評価とスペクトルの変化の相関関係やファンデーションなどの化粧品の塗布状況の劣化の定量化に取り組んだ結果、化粧品の定量評価の実現に大きく前進した。
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